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盗まれないように気を付けよう! 倉庫の防犯対策

企業が所有する倉庫の中には、商品や資材、IT機器に書類や情報媒体など、さまざまな保管物があります。しかし、常時人が監視することは難しく、不審者が倉庫に侵入して保管物を盗むなどの被害を受ける可能性があります。物品の多い倉庫にこそ、防犯対策は欠かせません。今回は、倉庫の防犯に焦点を当て、対策方法などを見ていきます。

倉庫の防犯対策を怠るリスク

まずは、倉庫の防犯対策を行わなかった場合に発生しうるリスクについて、考えましょう。下記のような被害が起こる可能性があります。

<盗難被害>

商品や材料などの盗難

出荷する前の商品や、それを製造する材料を盗難されてしまっては、売上を上げることができず大きな損害となります。さらにそれが転売されたり、原材料を悪用されたりすれば、企業イメージを大きく損なう危険があります。

PCなどのIT機器の盗難

IT機器には、ハードとしての価値に加え、保存された情報の価値があります。商品や取引先情報、個人情報などの社外秘情報が保存されたパソコンなどが盗難に遭えば、仕事のツールを失う以上に、情報流出によるビジネスへの損害発生や、情報管理不足を追求されて社会的信用を失う可能性にもつながりかねません。

廃棄物の盗難

資源として転売が可能な金属や木材などの廃棄物は、盗難の対象にもなります。もともと処分するものであったとしても、盗まれて転売されては、セキュリティ面で顧客からの信用を失うことになります。

<その他の迷惑行為による被害>

異物混入

商品や材料に異物を混入され、大事な商品が傷物になってしまうケースです。知らずに出荷・使用することによって、会社の信用が失墜してしまう事態になりかねません。

放火

人気のない建物は、放火行為の対象にされやすい傾向があります。保管物が燃え尽くされるだけではなく、倉庫自体や近隣にも火事の被害が出ます。以降の業務を停止せざるを得なくなり、会社にとって大きな損失となるでしょう。特に、保管している材料や資材、廃棄物などに発火しやすいものが含まれている場合は要注意です。

設備や機械の破損

外部の侵入者に倉庫内の設備や機械を破損されてしまうと、やはり業務がストップしてしまい、売上に大きなダメージを受けることとなります。

不法投棄

倉庫の敷地が広大である場合、一般人が出したゴミなどが不法投棄される恐れもあります。特に、倉庫内のゴミなどがその場所に廃棄されていたりするのが見えると、外部の人物が便乗して投棄してしまい、連鎖が起こる可能性が高いです。

 

倉庫の防犯対策のコツ

倉庫に限りませんが、防犯対策は、犯罪者にとっての「近づきにくさ」「入りにくさ」を実現することが大事です。物理的にも心理的にも攻略しにくいと思わせ、寄せ付けないための対策を複数とることがおすすめです。以下に有効な対策をあげます。

敷地内への侵入を防ぐ障害物の設置

たとえば、物理的に不審者の侵入をブロックする手段として、高い塀やフェンスを設置することで不審者を近づけないようにし、侵入リスクを抑える方法があります。ただし、塀の場合は視界が塞がれることから人の目が届きにくくなるという面も存在するため、さらに防犯対策をプラスことが必要でしょう。

不審者を威嚇する_回転灯やサイレン、防犯カメラ

不審者の侵入を感知したときのために侵入感知センサーを設置し、それに連動して回転灯の点灯やサイレンの鳴動を行って不審者を威嚇する方法もあります。明るい光や大きな音の前では、不審者がひるむ可能性も高いのです。さらに、センサーで感知した情報を警備担当者に知らせる仕組みがあると、より安全です。

また、敷地内の門や倉庫の入り口、塀やフェンスの周辺など侵入される可能性が高い場所に防犯カメラを設置することも威嚇になります。実際の防犯カメラではなくダミーの設置で犯罪抑止力にはなるでしょう。侵入を許してしまった場合は、撮影した映像が不審者の特定につながります。 

施錠で締め出す_入退室管理システムの導入や、二重、三重ロック

入退室管理システムは、関係者のみが倉庫に出入りできるように管理すると同時に、いつ誰が入退室したかを記録するシステムです。たとえば、カードキーや暗証番号によるテンキーを使用すれば、カードキーを持つ人物や暗証番号を知る人物しか入ることができません。さらに、指紋や顔など生体認証を導入すれば管理能力もより高まるでしょう。

入退室管理システムの導入が難しい場合は、せめて倉庫そのものに二重ロック、三重ロックをかけることで、不審者が突破に手間取り侵入をあきらめる可能性はあがります。たとえば、ドアにディンプルキーをかけ、さらに南京錠で施錠するなどといった方法です。不審者が破壊して突破しようとすることを想定し、破壊や切断に強い素材のものを選ぶことをおすすめします。

補助的な金庫の利用

上記のような対策をとっても、倉庫内に強行に侵入されないとは言いきれません。念を入れて倉庫内では、特に貴重な小型のものなら金庫で保管するのも1つの方法です。金庫ごと持ち去られないように固定が可能なもので、かつ不審者が破壊を試みる場合に備えて、より強固な材質や破られにくいキーシステムのものを選ぶのが得策です。

 

倉庫や倉庫の敷地内は、人の目が届きにくいことから不審者の侵入が多発する場所です。そして、物品の盗難のみならず破壊や放火などの被害を受けるリスクもはらんでいるのです。このような憂き目に遭ってしまっては、業務に大きな支障をきたしてしまうでしょう。会社の損失を防ぐために、倉庫の防犯対策は万全にしておきましょう。

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