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いつから鍵は存在している? 鍵の歴史について

 

ごく当たり前のように使われている鍵ですが、いつごろから使われ始めたのでしょうか。また、昔はどういった形のものが使われていたのでしょうか。鍵に関する歴史をご紹介します。

 

鍵と錠はいつから存在しているの?

まだ人間が文明を持っていなかった時代、鍵や錠は必要ありませんでした。鍵や錠の主な目的は、所有する財産を守るためだからです。そんな中、文明の発展と共に財産の重要性が注目され始めたのが、紀元前1000~300年頃のギリシャ時代といわれています。そしてそれと同時に、鍵や錠の元祖にも近い存在であるエジプト錠が誕生しました。

錠とはいえ、この頃はまだ金属や加工の技術が誕生していないため、現代の感覚で考えるととても単純に感じられる作りのものです。以後2000年以上に渡り進化を遂げ、現代のさまざまな利便性が感じられる鍵ができていったのです。

 

鍵は魔除けとしても使われていたって本当?

鍵は古くから施錠するための道具として使用されていますが、時代を遡ると別の用途に使われていたという歴史も確認できます。それは、お守りとしての使い方です。まじないや魔除けに使用されていたそうで、様々な国でそのような歴史が残されています。

主に、ドイツ・イタリア・フランス・ハンガリーなどのヨーロッパ諸国で広くみられる風習であり、鍵が天災や病気、鎮火のまじない、悪魔除けなどに有効であるとして重宝されていました。家や財産を守る、被害を防ぐといった用途に関連して、身を守るための意味合いに使われていたのかもしれません。

 

古代の鍵の歴史と特徴

エジプト錠に始まり、鍵や錠は長い歴史上においてさまざまな進化を遂げてきました。そのそれぞれに特徴があるため、歴史を紐解くと何とも興味深い成り立ちが見えてきます。以下は、古代における主な鍵の名称と特徴となっています。

 

エジプト錠

エジプト錠の登場は、紀元前300年あたりといわれています。革紐を使って複雑に結び目を作り、これによりかんぬきを固定して財産や家を守るといった仕組みのものです。現代の鍵から考えると、かなり単純な仕組みですが、解錠には複雑な結び目をほどく作業が伴うため、何もないよりは十分に効果的であったのかもしれません。また木製のかんぬきと錠を、数本のピンでとめたようなものもありました。より強固な素材である金属が使われ始めたのは、さらに年月を経たローマ時代頃であったそうです。

 

パラノス錠

ギリシャ時代でも後半に登場したのが、このパラノス錠というタイプのものです。仕組みはエジプト錠とあまり変わりありませんが、より複雑に手が加えられており、従来以上の防犯性が期待できたといわれています。中には金属製のものもあったそうで、現代の鍵にも通ずるものが感じられます。

 

ウォード錠

鍵の歴史の大きな進歩が感じられるのが、このウォード錠の登場あたりからです。中世において、イギリスの職人が突起のついた金属製の錠を作るようになりました。この突起こそが「ウォード」といわれるものであり、ウォード錠の大きな特徴となっています。

鍵穴の中にもウォードがあり、セットである鍵のウォードとぴったり噛み合うようにできています。もちろんこのウォードが合わなければ鍵は回せないので、他の鍵での解錠はできません。この仕組みにより、扉などの施錠をおこなっていたのです。金属製の古めかしい鍵を想像すると、多くの人がこのウォード錠を連想することでしょう。つまり、ベーシックな鍵の形状が、このとき誕生したというわけです。

また同様の仕組みを使用した、パドロックこと南京錠もこの時期に登場したといわれており、特に中国で広く使われていたタイプとして知られています。ウォード錠よりも自由度が高く手軽に使用できるため、日本に伝わってからも広く重宝されるようになりました。

 

海老錠

アンティークキーとも呼ばれるこの錠は、7~8世紀の奈良時代の頃に日本へ伝来したといわれています。海老が連想できるコの字型が特徴的となっており、かんぬき式の仕組みで施錠ができます。正倉院や、その他現代の神社仏閣でも使われる由緒正しき錠になっており、奥ゆかしく伝統的な雰囲気が感じられます。実用のほか、アンティークとしても楽しまれています。

 

近代における錠の発展 

近代における錠の発展としては、1857年に発明されたダイヤル錠や、1873年に登場した時限錠、さらに1975年の電子カードキーなどが代表的です。革紐で縛っていた時代からは考えもつかないような進歩ではないでしょうか。またさらに近年では、顔・指紋・虹彩認証ロックや赤外線、スマホアプリと連動したタイプなど、より進歩した技術を取り入れた鍵が開発されています。

 

鍵や錠は一見どれも同じように感じられるかもしれませんが、実は太古から存在しており、歴史を遡ると何とも奥深い存在であることがわかります。今後も、テクノロジーの進化に伴い、鍵の形がどんどん変わる可能性もあるでしょう。防犯への意識と共に、注目していく価値は大いにありそうです。

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